あなたのことを否定する人

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こんにちは。

 

『人を呪わば穴二つ』という言葉があります。

 

他人を陥れれば自分にも同じ報いが返ってくるという意味ですが、

ようは「呪い」という仰々しい言葉で「むやみに誰かを傷つけてはいけない」という戒めにしてるんですよね。

 

もとは陰陽師の「呪詛返し」が由来とも聞きますが、言霊というのもありますし、あながち迷信と言い切れないところはあるのかもしれません。

 

 

人への呪いごと、陥れる言葉。

そういう負の感情から湧く言葉って、案外「主語のない言葉」が多かったりします。

 

「どうしようもないやつ」

「頭おかしいんじゃないのか」

「ほんと空気読めないよね」

「そんなだから恋人も(結婚も)出来ないんだよ」

 

まぁ色んな悪口があると思いますが(^^;

 

こうやって見ると、特定の人物に対して言ってるはずなのに、その人の名前を付けて悪口を言うことってあまりないんですよね。

 

 

その人がどんな感じなのか、という「形容詞」だけが言葉として発せられ、

また言った本人の心の中にもこの「形容詞」だけが後に残ります。

 

「不細工」「だらしない」「どんくさい」「めんどくさい」

 

誰がという主語がないので、これらの言葉はすべて自分事としてその身に吸収されていきます。

 

これが言霊、呪詛返しの要因となるものなのではないかと私は思っています(^^)

 

本人にその気がなくても、脳は「自分に向けて言われている」と勘違いするのかもしれません。

 

 

恋愛でもこの応報はよく目にします。

 

「そんな人やめた方がいいよ」とか「もっと良い恋愛しなよ」とか、やたら滅多おせっかいな言葉をかけてくる人というのが一定数います。

 

中には「絶対それ遊ばれてるから」とか、相手を傷つけるような言葉をさも「あなたのためを思って」という体で言ってくることもあります。

 

けれど、よく考えてみてください。

 

そういうおせっかいな言葉を投げかけてくる人ほど、案外恋愛がうまくいっていなかったりするんです(^^;

 

「どうしようもない恋愛してんな」という目で見てくる人ほど、自身がどうしようもない恋愛に陥ってたり陥りやすかったりするんです。

 

 

恋愛でうまくいっている人や、すでに素敵なパートナーを見つけている人は、まず相手の恋愛を否定したりしません。

 

どんな状態の人であれ、一旦それを受け止め肯定します。

 

そして「あなたのためを思って」という言葉はまず使いません。

 

なぜなら「あなたの幸せがどこにあるのか」なんて、分かるはずがないことをよく分かっているからです。

 

 

「幸せとは何か、あなたのためとは何か」

 

こういうことをさも分かっているという体で言ってくる人ほど、実は何も分かっていなかったりします(^^;

 

本当に分かっている人は、「自分がまだ何も分かっていない」ということを知っているんです。

だから、「もちろん分かってるよ!だからこうしたほうがいいって」などとは口が裂けても言えないんです。

恥ずかしいんです。

 

もし相手に、何かこれだけは伝えたいということがあれば「こうした方がいい」ではなく、「こうなってるあなたの方が "私は" 好きだな」という言葉を使います。

 

あくまで主体は自分にあり、変わる関わらないかの自由は相手にゆだねるのです。

 

 

あなたの幸せを心から願う人は、まず第一にあなたのことを尊重します。

 

それは言葉の端々からも受け取れるものです(^^)