忘れられない人との向き合い方
おはようございます。
先日とある女性からこんなことを言われました。
「何年経っても忘れられない人がいます。それはたぶん彼も同じで、いつまで経っても前に進めずどうすべきか悩んでいます」
未練が残る中でそれを無視して前に進むべきなのか、それとももう一度やり直す努力をするべきなのか。
彼女の中にはおそらく二つの選択肢が眼前に立ちはだかっているのだと思います。
その分かれ道の前で、自分がどの道を歩むべきなのか決めるに決められない状態なんでしょうね。
お相手への気持ちが特別で大きいほど、簡単には決められないんだと思います。
こういう時、二人の今までの経緯や関係性によってもアドバイスできることは変わってきます。
納得のいくところまでやった方が自分のためになるのか、それとも見切りをつけて前に進んだ方が結果としてはいいのか。
お相手が今フリーなのかそうでないのかにもよって判断基準は変わってくると思います。
けど、どんな状況であってもまず始めに理解しておかなければならないことがあります。
たとえ自分が分かれ道の前で止まっていても、その相手や他の周りの環境はそれとは関係なしに刻々と未来に向かって進んでいるのだということです。
時間は絶えず流れている、ということですね(^^)
過去に囚われているとき、人はその "過去" と "今" がなんの途切れもなく繋がっていて、その当時のことをつい昨日のことのように思い出すことができます。
過去のことだけど、感覚としては過去のことではまだないんですね。
今もずっと続いているんです。
けれど実際には時代は変わっていっています。
人だって、肉体的にも精神的にも変わっていきます。
ちょっとずつですけどね。
でもそれが1年2年と経つごとにどんどん大きくなっていくわけです。
10年も経ったら、もはや別人レベルに変わる人だっています。
誰かと知り合ったり、仲良くなったり、仲違いしたり・・・
人間関係もそういう風にいろんな出来事をきっかけにしてどんどん時代が切り替わっていくんです。
そのたびに気持ちも考え方もちょっとずつ変わっていきますよね。
そうなったらもう、そうなる前の自分には戻れないんです。
相手も同じです。
相手も同じように、環境の変化や人間関係の変化で、ちょっとずつだけど時代が切り替わっていっています。
あなたと最後に会ったその瞬間の彼や彼女は、もうそこにはいません。
そしてそこに戻ることも、もうできないわけです。
新しいステージに突入した人を「もっかいこっちの世界で生きようよ」と引き戻すことは、もしかしたらできるかもしれません。
自分自身も、踏み出しかけたその足を引っ込めさえすれば、もう一度前の世界で生きていくことは出来ます。
けどそれは「今すべきこと」をしない選択でもあるんです。
「未練が残る中でそれを無視して前に進むべきなのか、それとももう一度やり直す努力をすべきか」
この二つの選択というのは、今すべきことをするかしないか、の選択というわけです。
そのことをまずは念頭に入れてから、どっちを選ぶか決めければなりませんね(^^)
今を生きるっていう言葉は案外難しいことなのかもしれません。
今のことをちゃんとするには、まず過去のことをある程度手放さなきゃならないんですから。