目先の損得に囚われない
おはようございます。
誰かと話し合いをする際にこちらの「してほしいこと」を飲んでもらうためには、まず飲んでもらえる状況にまで持っていかなければなりません。
子供でも自然とやっていますよね。
お小遣いを上げてもらいたい時になんのタイミングも読まずいきなり「お小遣い上げてくれ!」とは言いません。
何にもない状態で無条件にこちらの要求だけ飲んでもらえるとはさすがに考えないわけです。
子供ならたとえばお買い物とか皿洗いとかちょっとしたお手伝いを重ねていって気分良くさせてからねだったりします。
最初は向こうの要望に応えるばかりで損した気分にもなりますけど、その損さえ利用する気でいればそこまで苦に感じることもなくなります。
小さな損はあえて引き受けて、後でそれをダシに使わせてもらえばいいんです(^^)
物事はなんでも長期的なスパンで見ることです。
短期的・局地的に見るから自分ばかり大損を食らわされてる気分になるんですよね。
以前ある女性から、片想い中の男性と会う時「いつも私ばかり予定を合わせているんです」という相談を受けたことがありました。
「彼は平日休みで仕事の日も遅くまでやってるので土日は中々会いにくく、いつも平日私の仕事が終わった後に会うような感じになっています。
けどこっちも仕事で疲れてるのに、なんかこっちばかり譲歩してるみたいで嫌です」
たしかに向こうの都合ばかり聞いてこちらが我慢するような関係というのは長く続きません。
女性としても尊重されてない気がして嫌な気分にもなりそうですよね(^-^;
けど仮に彼がそれを知って「じゃあ今度からは土日に、こっちの仕事が早く終わった時会おうか」と提案してくれたとして、それで満足できるかどうかというのも怪しいところではあります。
彼が合わせてくれたとしても、そのいつか来る「会えるタイミング」というのをいつまでも待ち続けることができるのか・・・
難しいところですよね。
休みの都合がいつ合うか分からない相手と、デートなんかできないんです。
こういうのこそ「損して得取れ状態」ですよね。
こちらがいつも定時に帰れるのなら、それでちょこちょこ彼と会ってる方がよっぽど良いと思うんです。
「なんで私ばっかり」と意固地になっていれば彼が振り向いてくれるチャンスすら棒に振ることになります。
一番欲しいものを犠牲にしてまでこだわる要素なのかどうなのか。
そこは冷静になって考えてみた方がよさそうではあります(^^)
ビジネスチャンスなんかも最初は小さな損を被ることが多いです。
黙っていても次から次へとやってきて「ぜひその商品を買いたいです!」と言ってくるお客さんがいるのなら、別に相手に合わせる必要もないし損を被る必要もないです。
けどまず最初からそんなうまいことはいきませんよね。
「興味があるので見たいんですけど」と言って来たお客さんに商談をして何とかチャンスを掴もうとするときに、仮に「夜9時なら行けます」と向こうに言われたらなんとかそれに合わせようとすると思うんです。
間違っても「あーうちは閉店19時なので無理ですね。諦めてください」とは言わないです(^-^;
なぜなら商談の機会を棒に振ることになるからです。
両者の間に何も生まれていない状態から意固地になっても話は進みません。
向こうが買う気満々になってから「すみません、本当はうち閉店が19時なんです。お店が開いているときにしか販売ができないので、今度は営業時間内にお越し頂けますか?」といえば是が非でもその時間に合わせて来ようとするでしょう。
こちらの都合に合わせてもらえる状態にまで持ってきてからそういうことは言えばいいわけです。
なにもしないうちから「いや私はこうしたいんだ!」と押し付けてばかりではそりゃ通りません。
けれど通りやすくさえすれば、実現も不可能ではなくなります(^^)